2012年05月05日
マクミラン大尉装備製作 ギリースーツ編
マクミラン大尉:よし、前進するぞ。
久し振り過ぎる更新に我ながら心痛めております申し訳ございやせん。
前の装具編以降から仕事の関係で更新が遅れる事は予測していましたが、まる一ヶ月投げっぱなしジャーマンになるとは思わなかったので…
ああ、先生ごめんなさい。
謝りますからM21のサプレッサーで後頭部をグリグリしないで。
それではこの装備最大の見所たる、ギリースーツ編に入っていきましょう。
あ、言うまでも無いのですが予めお断りしておきますと、製作にはミシン・裁縫等の技術がある程度要求されます。
と言っても必要なのは根気と時間と糸と針なので、修行と思ってチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
・ジャケット
ベースに使用しているのは今やレプリカの生産も途絶え始め、ある種のレア物と化している3Cデザート(コーヒーステイン)BDUです。
製作に当たってはギリージュートを着ける前に、BDUの改造を終わらせておくと作業がしやすいと思われます。
胸・腰部のポケットは取り外し、前身頃には手芸店で購入してきたベージュの幌布を貼り合わせてあります。
その際襟元の第一ボタンのボタンホールに被らない様にして、左右の形を合わせます。
その後、OD・ブラウン等のスプレーで上から塗装して色調を変えています。
これは前合わせの部分を開いた画像ですが、ボタンはそのまま生かしています。
外した胸ポケットは左右の上腕部に斜め45度に移植。勿論使用する事もできます。
袖への縫い付けは経験無い方には敷居が高く感じられるかもしれませんが、袖同士を縫い合わせないように注意する以外はマチ針等を駆使すればそこまで難易度は高くありません。
WW2~90年代米軍や自衛隊装備をお持ちの方なら、階級章の縫い付けの上位互換だと言えばお分かり頂けるかと思います。
ちなみに私は面倒だったのでミシンで縫いました。
こちらは背面の画像です。
特に背中側はBDU本体への改造はありませんが、腕に自信がある方はメッシュ地に変えた方がヒートストレスを低下させられます。
前面の改造が終わったら、ジャケットはギリージュートや長めのバーラップをネットに結び付けて着けていきます。
装着箇所は背面と袖の後ろ半分。
私は以前代用にと買っていた
Laylax製 ゴーストギア スナイパーギリースーツ TAN
を必要な形に切り刻み、手芸店で購入したバーラップをちょっと長めに結び付けて布用ボンド(wで固定しています。
強いて言うなら、ボンドは固まると耐久性は心配ないのですが、ゴワゴワで柔軟性がまるで無い上に、たださえサウナスーツだと言うのに排熱性が低下、しかも重量増し増し。
出来れば縫い付けるか、同じ接着剤でも柔軟性の高い物を使用するのが無難です。(不必要にベタベタ塗りたくらないのも大事w)
また、装備をギリージュートの下に隠せる様、背面上部は大きく開く様になっています。
そのため、上部のジュートは腰から下のジュートに若干被る位の長さがあります。
この画像だと分かり辛いかも知れませんが、左襟首と背面部分を写しています。
サスペンダーが通る関係上、背面上部のギリージュートは両肩から腰へのライン一直線と襟首後方の部分で固定しています。
赤線が引いてある箇所は背面上部のギリージュートを固定している部分。
緑線が引いてある箇所は背面下部のギリージュートの固定部分です。
袖はセンス良くやれば問題無しです。
・トラウザー
トラウザーもジャケットと変わりませんが、ポケットは外さなくても作れるには作れます。
ちなみに私は外しませんでしたw
トラウザーも前面は幌布で強化。
私は膝部分にウレタンパッドを入れています。
脛部分で緩いアーチを掛けて裁断しますが、この部分だけは接着や縫い付けはしません。
こちらは背面。
着てブーツを履いた時、しっかりブーツのシルエットが隠れる位の長さまでジュートを着けています。
画像では尻部分までジュートを着けていますが、正直ジャケットの部分で隠れますので着けるかどうかは気持ちの問題です。
ぶっちゃけますと、その分嵩張るし重量も増加します。
何らかの事情でジャケットの裾が捲くれた時に、私は先生装備でヒップ丸出しみたいな非常にカッチョイイ姿を晒したくないので着けましたが、裾が捲くれる程柔らかくないので(ココ重要)杞憂に終わっています。
またも分かり辛い写真ですが、右足の腿の部分のアップです。
トラウザーで重要なのはこの右足腿部のジュートです。
ホルスターのレッグベルトを隠す必要があるので、右足付け根位から腿の下半分程の長さを覆う様に若干増量して、上下に分割してジュートが付いています。
上下とも作成したら、3Cデザートそのままの迷彩模様にODとオレンジがかったライトブラウンのスプレーを吹いて、それらしくしていきます。
その際、ギリージュートとバーラップにもOD・ブラウンのスプレーで最終調整を加えます。
・フード
ギリースーツにはフードも必要になります。
フードも単純にネットを被るよりも、米軍タイプのブーニーハットをベースにした方が手間が掛からず使い易いです。
実際のグラフィックはマルチカムに近い為、あえてベースは3Cデザートではなくマルチカムを選択しました。
後頭部側はジュートの付いたネットを概ね肩の線を隠す程度まで垂らし、側面は長めのバーラップをメインにしてモッサリ感を多少軽減します。
前面はブーニーハットのツバが隠れる程度が良いでしょう。
米軍タイプのブーニーハットには擬装用ループが付いているので、これを利用してフード用のギリージュートを取り付けています。
私は余ったギリージュートでネットを固定する地球とお財布に優しいエコ固定を選びました。
※ブーニーハットがスーパーでベジタブルな戦闘民族になっている画像はその固定方法です。
かなり駆け足気味ですが、ギリースーツ製作における要点は以上です。
・装備小物
XGO社製バラクラバ(FG)。
難燃素材。
別段これでないと間違いな訳ではないが、汗等で湿ると息がし辛くなりがちなコットン製品よりも使いやすいのでセレクト。
襟元も長めでビロビロ出たりせず、色も素敵。
USMC用ウールグローブ。
人差し指と中指の部分を両手ともハーフフィンガーにして、ブラウンで軽め&ランダムに塗装。
ラバー部分も頑丈で少し大きめなのも素敵。
今回探すのに苦労させられた通気ホール付きUSMCデザートブーツ。
中古なので汚れている。
踵のイーグル・グローブ&アンカーが素敵。
ソールパターンもほぼ一致。
こういうものを見ていると、ゲーム製作スタッフの努力にはホント頭が下がります。
・後記
これと前回の製作編の装具を合わせれば、やっとこさ先生装備の完成です。
うーん、長かったですね~。
…いや、まぁ、半分以上は私のせいですが。
身に着ければ大体こんな感じです。
正面から見るとホントに偽装効果があるのか分かり難いですが、後ろから見ると良い具合にミノムシになってます。
さて、研究編から製作編までちまちまと続けてきましたが、私自身もここまで調べて製作するまでに、なかなか時間を要しました。
正直、先生人気者だからどっかに詳細まとめたサイトでもあるだろとタカを括って始め、COD装備研究をされている方々の労苦の一端を我が身に思い知らされた訳であります。
COD4が発売されてから早数年、今日この頃になってもマクミラン大尉の装備を欲しがる人間がいるかどうかはともかく、どなたかのお役に少しでも立てばこれ幸いでしょう。
M21はまた後日。
それでは~。
久し振り過ぎる更新に我ながら心痛めております申し訳ございやせん。
前の装具編以降から仕事の関係で更新が遅れる事は予測していましたが、まる一ヶ月投げっぱなしジャーマンになるとは思わなかったので…
ああ、先生ごめんなさい。
謝りますからM21のサプレッサーで後頭部をグリグリしないで。
それではこの装備最大の見所たる、ギリースーツ編に入っていきましょう。
あ、言うまでも無いのですが予めお断りしておきますと、製作にはミシン・裁縫等の技術がある程度要求されます。
と言っても必要なのは根気と時間と糸と針なので、修行と思ってチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
・ジャケット
ベースに使用しているのは今やレプリカの生産も途絶え始め、ある種のレア物と化している3Cデザート(コーヒーステイン)BDUです。
製作に当たってはギリージュートを着ける前に、BDUの改造を終わらせておくと作業がしやすいと思われます。
胸・腰部のポケットは取り外し、前身頃には手芸店で購入してきたベージュの幌布を貼り合わせてあります。
その際襟元の第一ボタンのボタンホールに被らない様にして、左右の形を合わせます。
その後、OD・ブラウン等のスプレーで上から塗装して色調を変えています。
これは前合わせの部分を開いた画像ですが、ボタンはそのまま生かしています。
外した胸ポケットは左右の上腕部に斜め45度に移植。勿論使用する事もできます。
袖への縫い付けは経験無い方には敷居が高く感じられるかもしれませんが、袖同士を縫い合わせないように注意する以外はマチ針等を駆使すればそこまで難易度は高くありません。
WW2~90年代米軍や自衛隊装備をお持ちの方なら、階級章の縫い付けの上位互換だと言えばお分かり頂けるかと思います。
ちなみに私は面倒だったのでミシンで縫いました。
こちらは背面の画像です。
特に背中側はBDU本体への改造はありませんが、腕に自信がある方はメッシュ地に変えた方がヒートストレスを低下させられます。
前面の改造が終わったら、ジャケットはギリージュートや長めのバーラップをネットに結び付けて着けていきます。
装着箇所は背面と袖の後ろ半分。
私は以前代用にと買っていた
Laylax製 ゴーストギア スナイパーギリースーツ TAN
を必要な形に切り刻み、手芸店で購入したバーラップをちょっと長めに結び付けて布用ボンド(wで固定しています。
強いて言うなら、ボンドは固まると耐久性は心配ないのですが、ゴワゴワで柔軟性がまるで無い上に、たださえサウナスーツだと言うのに排熱性が低下、しかも重量増し増し。
出来れば縫い付けるか、同じ接着剤でも柔軟性の高い物を使用するのが無難です。(不必要にベタベタ塗りたくらないのも大事w)
また、装備をギリージュートの下に隠せる様、背面上部は大きく開く様になっています。
そのため、上部のジュートは腰から下のジュートに若干被る位の長さがあります。
この画像だと分かり辛いかも知れませんが、左襟首と背面部分を写しています。
サスペンダーが通る関係上、背面上部のギリージュートは両肩から腰へのライン一直線と襟首後方の部分で固定しています。
赤線が引いてある箇所は背面上部のギリージュートを固定している部分。
緑線が引いてある箇所は背面下部のギリージュートの固定部分です。
袖はセンス良くやれば問題無しです。
・トラウザー
トラウザーもジャケットと変わりませんが、ポケットは外さなくても作れるには作れます。
ちなみに私は外しませんでしたw
トラウザーも前面は幌布で強化。
私は膝部分にウレタンパッドを入れています。
脛部分で緩いアーチを掛けて裁断しますが、この部分だけは接着や縫い付けはしません。
こちらは背面。
着てブーツを履いた時、しっかりブーツのシルエットが隠れる位の長さまでジュートを着けています。
画像では尻部分までジュートを着けていますが、正直ジャケットの部分で隠れますので着けるかどうかは気持ちの問題です。
ぶっちゃけますと、その分嵩張るし重量も増加します。
何らかの事情でジャケットの裾が捲くれた時に、私は先生装備でヒップ丸出しみたいな非常にカッチョイイ姿を晒したくないので着けましたが、裾が捲くれる程柔らかくないので(ココ重要)杞憂に終わっています。
またも分かり辛い写真ですが、右足の腿の部分のアップです。
トラウザーで重要なのはこの右足腿部のジュートです。
ホルスターのレッグベルトを隠す必要があるので、右足付け根位から腿の下半分程の長さを覆う様に若干増量して、上下に分割してジュートが付いています。
上下とも作成したら、3Cデザートそのままの迷彩模様にODとオレンジがかったライトブラウンのスプレーを吹いて、それらしくしていきます。
その際、ギリージュートとバーラップにもOD・ブラウンのスプレーで最終調整を加えます。
・フード
ギリースーツにはフードも必要になります。
フードも単純にネットを被るよりも、米軍タイプのブーニーハットをベースにした方が手間が掛からず使い易いです。
実際のグラフィックはマルチカムに近い為、あえてベースは3Cデザートではなくマルチカムを選択しました。
後頭部側はジュートの付いたネットを概ね肩の線を隠す程度まで垂らし、側面は長めのバーラップをメインにしてモッサリ感を多少軽減します。
前面はブーニーハットのツバが隠れる程度が良いでしょう。
米軍タイプのブーニーハットには擬装用ループが付いているので、これを利用してフード用のギリージュートを取り付けています。
私は余ったギリージュートでネットを固定する地球とお財布に優しいエコ固定を選びました。
※ブーニーハットがスーパーでベジタブルな戦闘民族になっている画像はその固定方法です。
かなり駆け足気味ですが、ギリースーツ製作における要点は以上です。
・装備小物
XGO社製バラクラバ(FG)。
難燃素材。
別段これでないと間違いな訳ではないが、汗等で湿ると息がし辛くなりがちなコットン製品よりも使いやすいのでセレクト。
襟元も長めでビロビロ出たりせず、色も素敵。
USMC用ウールグローブ。
人差し指と中指の部分を両手ともハーフフィンガーにして、ブラウンで軽め&ランダムに塗装。
ラバー部分も頑丈で少し大きめなのも素敵。
今回探すのに苦労させられた通気ホール付きUSMCデザートブーツ。
中古なので汚れている。
踵のイーグル・グローブ&アンカーが素敵。
ソールパターンもほぼ一致。
こういうものを見ていると、ゲーム製作スタッフの努力にはホント頭が下がります。
・後記
これと前回の製作編の装具を合わせれば、やっとこさ先生装備の完成です。
うーん、長かったですね~。
…いや、まぁ、半分以上は私のせいですが。
身に着ければ大体こんな感じです。
正面から見るとホントに偽装効果があるのか分かり難いですが、後ろから見ると良い具合にミノムシになってます。
さて、研究編から製作編までちまちまと続けてきましたが、私自身もここまで調べて製作するまでに、なかなか時間を要しました。
正直、先生人気者だからどっかに詳細まとめたサイトでもあるだろとタカを括って始め、COD装備研究をされている方々の労苦の一端を我が身に思い知らされた訳であります。
COD4が発売されてから早数年、今日この頃になってもマクミラン大尉の装備を欲しがる人間がいるかどうかはともかく、どなたかのお役に少しでも立てばこれ幸いでしょう。
M21はまた後日。
それでは~。
マクミラン大尉装備製作 M21編
マクミラン大尉装備製作 装具編
COD装備研究 マクミラン大尉 研究編その4
COD装備研究 マクミラン大尉 研究編その3
COD装備研究 マクミラン大尉 研究編その2
COD装備研究 マクミラン大尉 研究編その1
マクミラン大尉装備製作 装具編
COD装備研究 マクミラン大尉 研究編その4
COD装備研究 マクミラン大尉 研究編その3
COD装備研究 マクミラン大尉 研究編その2
COD装備研究 マクミラン大尉 研究編その1
やっと完成系ですね!
腰の謎パッドがいい味出してますねw
お久し振りですー。
このマック装備とM21を去年の10月頃に作り終えてから、「この情報は公開した方が良いんじゃないか?」との大尉の啓示があって早半年。
ここまでの装備製作をしたのは実にWW2ドイツ軍装備以来で、その時は「もう二度と装備一式を改造自作したりしないだろう」と思ったものですが…w
M21以外は製作例を含めてようやくまとめる事が出来ました。
ん?ガンラックからM21の怨嗟の声が…
それにしても、謎のPADは存在意義が不明です。
実際のところ、ベルトパッドとしては何の効果もありませんw
そういえば我が家のM21も、お陰様でARMSマウントに無事変更できました。
KACマウントはリストラですが、いずれ来るであろうM14DMRのマウントの座を虎視眈々と狙っていますw
あの完璧なマクミラン大尉装備の裏にはこんな苦労が!
楽しませていただきました!
他の装備紹介も期待してます。
お久しぶりですー
色々すっ飛ばし気味な特集でしたが、楽しんで頂ければ幸いです。
装備の製作期間はおよそ一月ぐらいでしたが、情熱無くしては無理でした。
夏コミにはまだ緑ムックと思っていた頃の装備で行きましたが、その直後に事実を知った衝撃が原動力になったんでしょうw
取り合えず、しばらくは徒然とすいーとはーと共のレビューをして行こうかと思っております。
初めまして!
製作例はコスプレとしての要素を併せ持っているため、実用性を若干犠牲にしています。
背面ギリーの上下分割やらBDUの塗装やらは、実用性を求める場合省略出来ますので、本文の内容はあくまでも一例であるとお考え下さい。
色々と拙い説明ではありますが、必要な情報をピックアップして頂ければ幸いです。
素敵なギリースーツの完成をお祈りしております。
ちょくちょく見させて頂いていたのですが
本当にすごいですねw
んー…憧れますw